自律神経を整えるためのアプローチ

自律訓練法について説明をする前に、まずは自律神経とは何かについて簡単に説明をさせて頂きます。

自律神経は、内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロール自動的に行っている神経です。
交感神経と副交感神経の働きが切り替わることによって、生きるための体の働きのバランスを取っています。

心臓や胃腸が勝手に動いていたり、気温の変化に合わせて体温が調整されたりするのも自律神経のおかげです。
そのため自律神経の働きが乱れると、自律神経がつながっている体の部位に異常が現れます。

自律神経の乱れによって生じる悩み

自律神経の働きが乱れることで生じる心の病は、大雑把にいうと“神経症”です。

抑うつ神経症、不安神経症、強迫神経症などです。
それらのに伴う症状として、頭痛やめまい、吐き気、過呼吸、強迫観念、強迫行為、抑うつ気分、不安感や焦燥感などの増加があります。

自律訓練法というのは、自律神経の働きにアプローチをすることで、上記のような症状を落ちつけて生活しやすくするための心理的技法です。
詳しくは、下記の内容を読んでみて下さい。

自律訓練法とは

自律訓練法は、もともとはドイツで、精神科の催眠療法から生まれた治療法で、心と体の状態を自分でうまく調整できるようになることを目的としています。

自律訓練法は、繰り返し行うことで過度の緊張がとれ、疲労が回復し、心身ともにより健康になることがわかってきました。
その後、さまざまな工夫と検討が加えられ、より簡単に改良されたものが現在のものです。

主な効用

・疲労の回復が得られる。
・イライラせず、穏やかな気分を保てる。
・自己統制力が増し、衝動的行動が少なくなる。
・仕事や勉強の能率があがる。
・身体的な痛みや精神的な苦痛が緩和される。
・自分を省みるここ世の余裕が生まれ、自己向上性が増す。

注意点
自律訓練法は必ず以下の注意点に気をつけて行って下さい。

・心を落ち着かせられる環境で行う。
・胃が悪い、もしくは心臓の悪い人は、胃ともしくは心臓の感覚を感じる手順を行わない。
・必ず消去動作を行う。

自律訓練法の手順

下記のような手順をできるだけ毎日、10分ほど時間をかけて行って下さい。

静かな所で、ゆったりとした姿勢をとり、軽く目を閉じ、ゆっくりとした呼吸をくり返します。
A、「右腕が重たい」と、心の中でつぶやき、実際に重さを感じたら、
B、次は左腕、上半身、腰、足など順に重たい感覚を全身に広げていきます。
C、その後は、「全身が温かい」、
D、「心臓がとても静かに規則正しく打っている」、
E、「とても楽に呼吸をしている」、
F、「胃のあたりがとても温かい」、
G、「ひたいがとても涼しい」、

といようにA〜Gの指示を、一つができるようになったら次へ進むという形で行って下さい。

消去動作
訓練後には、効果の有無に関わらず、 必ず次の消去動作をして下さい。

A、指の開閉運動を5〜6回
B、肘の曲げ伸ばしを3〜4回
C、背伸びしながら深呼吸
D、最後に目をあけます。

自律訓練法は、コツをつかみ上手くできるようにまでに少し時間がかかる場合もあります。
上手くできるようになるまで、焦らず続けていくことが大切です。
また、専門家にアドバイスをもらえば習得は早くなるでしょう。

脳波測定を用いた呼吸法のトレーニング

当事務所では、自律訓練法のノウハウをもとにした呼吸法のトレーニングを行っています。
自律神経の働きが乱れた人達だけでなく、メンタルコントロールの習得を目指すアスリートにも呼吸法のトレーニングを提供しています。

脳波を測定することで、呼吸法によって上手くリラックスできているかどうかがフィードバックされます。
自分の脳の活動を確認しながらトレーニングをすることができるので、自律神経を休ませることができているかどうかも分かります。

心の病と脳の状態は関係が深いので、脳の状態を良くする方法を身につけておくことは大切です。

脳波測定

呼吸法と脳波測定



下記は、主な心理療法に関する説明です。
カウンセリングオフィスAXIAでは、来談者中心療法を主体としつつ、相談内容に合わせて他の心理療法の理論を用いてカウンセリングを行っています。

心理療法一覧