罪悪感に苛まれて生活に支障をきたすほどになっているのはつらいものです。
AXIAのカウンセリングでは罪悪感と向き合い、解消できるようサポートしております。
罪悪感とは?
罪悪感は何かよくないことをしてしまったとき、すべきことができなかったとき、何もしなかったとき等に出てくる感情です。
- 相手を強い口調で非難してしまったとき
- 親の期待に応えられなかったとき
- 自分の不注意で周りの人に迷惑をかけてしまったとき
- お年寄りの人がいるのをわかっていて席を譲らなかったとき
- 募金の呼びかけを無視したとき
誰しも少なからず抱いているもので罪悪感があること自体問題ではありませんが、罪悪感が強いと苛まれて苦しむことになるのです。
日本社会において罪悪感は重要であり、人間関係の調和を保つための役割を果たしていると言われています。
罪悪感を抱いたときに人はどうするか
子どもを叩いてしまった親を想像してみてください。
「子供が言うことを聞かなかったからだ」と正当化しつつも、大変なことをしてしまったという後悔、罪悪感に苛まれることと思います。
そして、親として失格だ、自分はダメな親だと責めることになるでしょう。
罪悪感を抱えるにあたって最初に正当化しようとするのはよくあることです。
正当化せずにはいられないほどの気持ちになりますからね。
罪悪感が出てくると自分を責めるようになります。
悪いことをした自分は責めるべき、責められるべき対象になるからです。
そして、罪を償うためにできることがないかと考えます。
子どもに謝る、お菓子を買い与える等、罪を償い、許してもらうことで罪悪感を解消しようとするのです。
罪悪感を抱く基準
人によって何に対してどれだけの罪悪感を抱くかは異なります。
例えば、親の期待に応えられなかったとして、「親の期待に応えなければいけない」と思っている人は罪悪感を抱きますが、「親の期待に応える必要はない」と思っている人は罪悪感を抱きません。
また、どれくらい思っているかによって、罪悪感を抱く度合いは変わってくる。
こうすべき、こうあるべきと思っていることが多い人ほど罪悪感を抱きやすいと言えます。
罪悪感を抱きやすい人に見られる特徴
真面目で責任感が強い
人に迷惑を掛けてはいけないと考えやすく、上手くいかないことがあれば自分の責任だと思う。
他人のせいにせず自分のせいにして抱え込む癖がある人は罪悪感を抱えやすいです。
真面目さ、責任感の強さは生まれ持った性質によるものであることは多いですが、幼少期の親子関係等で形成されているケースも少なくありません。
人によっては自分に関係のないことまで自分の責任だと思い込み、罪悪感を抱いてしまうことさえあります。
自己肯定感が低い
ありのままの自分でいいと思えないため、何かしなければと思いやすい。
自己肯定感が低い人は、誰かの役に立つことで自分の価値を見いだそうとする傾向があります。
そして、実際に役に立つことができなかったときに申し訳なさを感じるのです。
自己肯定感が非常に低い状態の人は、自分が生きていること、存在していることにすら罪悪感を覚えます。
存在自体を肯定してくれる家族に対してでも、自分が生きているだけで迷惑を掛けている感覚になってしまうことがあります。
過去のトラウマ体験がある
幼少期に親から責められることが多かった人は罪悪感を抱えやすいです。
「お前が悪い」と言われてきたことで自分が悪いと自動的に思ってしまう。
無意識レベルで罪悪感が刷り込まれているような状態になっているんですよね。
大人になってからでも責められ続けた経験があればトラウマとなり、罪悪感を抱えやすい状態になります。
罪悪感が引き起こす問題
自分が幸せになることを許せなくなる
罪悪感を抱えている人は自分が悪いことをしたと思っているため、悪いことをした自分が幸せになってはいけないと思います。
本当はやりたいことがあるのにやらない。自分に罰を与えるかのようなことをする。
自分が幸せになる選択をしない状態になってしまうのです。
ただ罪を償うためだけに生きているような感覚になる人も少なくありません。
うつ状態になる
罪悪感を抱いて過去の失敗を思い出してばかりいることで気分が落ち込む。
やってしまった自分を責めることで精神的に追い込まれていく。
食欲がなくなったり眠れなくなったりしているのであればうつ状態の可能性が考えられます。
罪悪感に苛まれているとうつ状態になってしまうことがあるのです。
人間関係が上手くいかなくなる
罪悪感を抱えていると申し訳ない気持ちが先行して他者に過剰な気遣いをしやすくなります。
何かあるたびに「すみません」「ごめんなさい」と言ってしまうと逆に相手に気を遣わせてしまうのです。
また、相手より下になる感覚になりやすく、上下の関係性を築きやすい。
対等の関係になれないことで不当な扱いを受けたり、関係を深めることができなかったりします。
罪悪感を手放す方法
罪悪感と向き合う
相手のためを思う気持ち、誰かに迷惑をかけたくない気持ち、頑張ろうとする気持ち等。
罪悪感を抱く裏側には別の気持ちがあるものです。
申し訳ない気持ちのもとになった気持ちが何なのかを振り返って考えてみてください。
罪悪感を抱いた場面を思い出し、そのときの思いや考えを書き出す形が向き合いやすいと思います。
客観視する
本当に自分が悪かったのかどうか、過剰に責任を感じていないかどうかを振り返ってみます。
もしかすると他人の責任が大きかったり、責任を感じるほどのことではなかったりすることがあるかもしれません。
自分の責任はどこまででしょうか?
他人の責任と言えることはないでしょうか?
自分にも他人にも責任があるとは言えないことはないでしょうか?
一度振り返って考えてみてください。
反省して今後に活かす
罪悪感を抱くようなことをした自分の考えや行動を振り返り、同じことを繰り返さない方法を考えます。
ただ罪悪感を抱き続けているだけでは何も変わりません。
今回の出来事、経験が今後にどう活かしていけるのかを考えてみましょう。
そして、今から自分にできることを少しずつでもやっていくと気持ちは変わっていきます。
何もしないままでいるときとは雲泥の差です。
カウンセラーに相談する
罪悪感は一人で抱え込むことによって大きくなっていきます。
カウンセリングで罪悪感を抱えていることについて話してみてください。
罪悪感を抱く原因になったこと、罪悪感を抱えて苦しんでいる日々のこと等。
思いのまま話していただく中で自分の気持ちと向き合うことができ、整理がついていきます。
罪悪感を抱えて苦しい思いをしておられるようでしたら一度カウンセリングを受けてみてください。