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2024/06/11
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感情が抑えられないという悩み|感情のコントロールを身に着けるカウンセリング

感情のコントロールを身に着けるカウンセリング


対人関係の中で感情が抑えられないことによって他人と衝突してしまうことが多いという悩みを抱えている方がおられます。
以前も同じような形で人と衝突して、今後は気を付けようと思っても同じことを繰り返してしまう。
自分の主張が間違っているわけではないと思うが、相手に対する態度によって衝突を生んでしまう。
自分の感情を抑えられないことで職場の人間関係、恋愛関係、夫婦関係、子育てなどで問題が生じてしまう。
上記のような悩みを抱え生き辛さを感じるのはなぜでしょうか・・・。

感情が抑制できない理由

感情が上手く抑制できなくなっている理由として考えられるのは、現在のストレス状態と愛着形成の問題が考えられます。
下記では、2つの理由について説明しています。

ストレスによる感情抑制の阻害

人間はストレスを感じている時には交感神経の働きが優位になっています。
交感神経は、闘争‐逃走反応という脳の働きを生み出す神経なので、この神経の働きが優位になっている時は他者に対する攻撃的、回避的な心理が強くなります。
また、ストレスは前頭前野の働きにも影響すると言われており、感情や衝動、欲求などの働きを抑制する力が低下します。

そのためストレスを抱えている時は、他者に対する攻撃的な感情、他者を避けたいと思う回避的な感情をコントロールして相手と関わることが難しくなるのです。

主にストレスが原因で感情制御ができていない場合は、ストレスレベルが低下することによって感情の抑制も働きやすくなるので、ストレスをケアすることや日頃からストレスを溜めないなどストレスコントロールの習慣を身に着けることが望ましいと言えます。

愛着障害による感情抑制の阻害

愛着障害とはアタッチメント障害ともいわれているもので、養育者と子供との間で築かれるはずの愛着を上手く築くことができす、子供の情緒や対人関係に問題が生じる状態のことです。
乳幼児期に虐待やネグレクト、養育者との離別などが原因で、母親を代表とする養育者と子供との間に愛着を築くことができなかった場合、 乳幼児期に養育者と愛着を築くことが出来ないと、脳内で感情を制御する働きが高まらないということが起きるのです。

主に愛着障害が原因で感情が抑制されていない場合は、小さなストレスでも感情が乱れやすく、ストレスコントロールを身に着けるだけでは不十分です。
自分が抱えている愛着障害と向き合い自分のコントロール方法を身に着けていくことが必要となります。

大人になって表れる愛着障害の影響

愛着障害は、乳幼児期の養育者との関係によって生じるものですが、この影響は大人になってからも表れます。
大人になってからも愛着障害の影響に悩まされている人は、感情のコントロールが上手くできない、極端なものの考え方をしてしまう、過去の出来事に囚われこだわり続けてしまう、人間関係で適切な距離感がわからず安定した関係を維持できないという悩みを抱えています。

また自尊心も高まりにくく、自分を責めて落ち込むことが多い、決断力がなく必要な行動ができなかったり、自分の意思を他人に伝えることができないことで生じる悩みも抱えることが多いです。
今回の記事は感情が抑えられないという悩みについて書いているので、愛着障害を抱えて育った人が感情のコントロールを難しいと感じるようになる要因について説明します。

感情が抑えられない人が抱えている愛着障害の影響

愛着障害を抱えていると、他人のちょっとした言動で傷つきやすいくなる、怒りが生じると建設的な思考ができなくなる、過去の出来事に対する恐怖心や警戒心が強くなる、物事を「正しい」「間違い」、「好き」「嫌い」という二極化思考などの傾向が強くなります。

これらの傾向が合わさると他の人よりも傷つきやすいし、怒りも感じやすくなり、その上に自分の感情を害した相手に執着しやすく、他人に対する攻撃的な感情、回避的な感情が生じやすく抑えにくいという状態になってしまいます。
感情を抑えることが難しいと感じている人は、ここに書かれているような内容に対して思い当たることもあるのではないかと思います。

愛着は社会性を築くための土台

愛着がしっかりと築かれていると他人への基本的信頼感を持てる、自己表現が豊かになるコミュニケーション能力が高まる、不安があっても物事に挑戦できる力を獲得できる、という効果が得られるので、社会で生きる力が高まると言えます。

乳幼児期に愛着を感じられる親子関係にあると脳内でオキシトシンの働きが活発になる神経発達が促されます。
オキシトシンは神経伝達物質の1つですが、これが活発に働くことでストレス耐性が高まる、情緒が安定する、社会的な認知機能や他人への共感力、他人への信頼感が高まるということがあります。 愛着障害の影響で感情制御が難しくなっている人は、このオキシトシンの働きが弱めである可能性があると言えます。

大人になってから過去に戻って親子関係をやり直すことはできませんが、今の生活の中でオキシトシンの働きを高める方法はあります。
下記で紹介しているような取り組みはオキシトシンの働きを高める可能性があると言われています。

マッサージを受ける

オキシトシンの働きは親子間のスキンシップで促されるのですが、大人になってからもパートナーとのスキンシップでも働きが高まります。
またペットを飼っている人なら、ペットとの触れ合いの中でも高まります。

ただ、上記のような機会を得ることが難しい人は、マッサージを利用するのも良いと思います。
人の手で体をほぐしてもらい心身ともにリラックスする中でオキシトシンの働きも高まります。

楽しく食事する

オキシトシンは、親しみが感じられる人と楽しく食事をすることでも働きが活性がされると言われています。
一緒に食事をしたいと思う友人がいるなら食事をする機会を作りましょう。

アロマの香りを嗅ぐ

メナード化粧品会社の研究では、ローズ、オレンジフラワー、バイオレットなどの天然の精油には、オキシトシンの分泌を促す効果があったという結果が出ています。
参考資料 メナード化粧品のホームページ

マインドフルネスを行う

マインドフルネスもオキシトシンの分泌を促すと言われています。
マインドフルネスは、目を閉じ深い呼吸を繰り返しながら自分の心の中を観察する呼吸法、瞑想です。

心の中に浮かんでくる感情や考えを観察して、それらに囚われず『自分は今こう感じている、こう考えている』という確認だけをして感情も思考も流していくという方法です。
囚われそうになったら呼吸に意識を向けて、ゆっくりと息を吐いて、吐ききったら鼻から息を吸うということを繰り返してください。
1日5分でもいいので続けると気持ちが落ち着きやすくなります。

会話を行う

会話をすること自体にもオキシトシンの分泌を高める効果があります。
食事という形で親しみを感じられる人と会話をするのも良いですが、ただ会話をすることだけでもオキシトシンの働きは高まるので日常生活の中でちょっとした機会にでも雑談をする人は心も安定しやすいと言えます。

ただ、愛着障害が原因で悩みを抱えている人は、何となく雑談をするということも苦手な人が多いのでカウンセリングという手段を考えていただいてもいいかと思います。
特に具体的な悩みを抱えている場合やずっと過去から抱えてきた悩みがあるという場合は、身近な人には話しにくい、他人に聴いてもらうには重たい話だということもあると思うので、そんな場合はカウンセリングを受けてみてください。

カウンセリングで身につく感情をコントロールする心の力

愛着障害から派生する悩みを抱えている人は、一言でいうと【生きづらさ】を抱えています。
しかし、それは誰かに容易に話せることではないし、ずっと抱えて生活しているという人も多いでしょう。
また愛着障害の影響が、感情のコントロールができないという悩みにつながっている場合は、人間関係で悩みを抱えることが多くなると思います。
そのような方は愛着障害に関する知識を持ったカウンセラーに相談することをお勧めします。

カウンセリングを受け、現在抱えている悩みや過去から抱えてきた思い、生きづらさなどについて話を聴いてもらうことが心の整理につながります。
話を聴いてもらう中でカウンセラーとのやり取りとして発生する対話は、自分の認知の変化、思考の成長にもつながるのですが、それと同時に話を聴いてもらえている安心感、自分の抱えているものを話すことができている開放感がオキシトシンの働きにも影響します。


上記のような複数の影響やカウンセラーのアドバイスによって感情をコントロールするための力も身についていきます。
感情のコントロールとは、他人との関係の中で発生する感情だけでなく、1人でいるときに発生している感情も含むため、それらをコントロールできるようになることで生きづらさも軽減されていくでしょう。
自分は愛着障害かもしれない、感情コントロールが上手くいかないという方は一度カウンセリングを受けてみてください。


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